弱さと温かさ

年齢を重ねたその女性は

バスに乗り込もうと

重いカートを必死に
持ち上げ

階段の上り下りが大変そうで
足元がふらつき、

スムーズに動けずにいた。

それに気づいた若者が

さっと駆け寄り
その荷物を代わって持ち

階段の上までスタスタと
運んでいた。

年齢を重ねたその女性は

「まぁありがとう!」と

ニコニコ優しい笑顔で
若者に御礼を言っていた。

若者が
ただ困っている人に
親切をしてあげただけではない。

その代わりに
その女性から
感謝の言葉と共に

バスの中の空気が一瞬で
温かな微笑みに
変わったことを体感していた。

そして、

これからしっかり
がんばろう!と思える
勇気の灯火ももらっていた。

〝弱さ″とは決して
ネガティヴなものではない。

産まれて間もない
赤ちゃんは

誰かのために
あえて何か行動を
起こす事もまだ出来ない。

でもその弱さは
私たちに微笑みをくれたり、

この子のためにという
勇気を与えてくれたりする。

その存在自体が
周囲の希望となっている。

だから、

もし心身のどこかが
不自由だったとしても

罪悪感で自分の存在に
ベールをかけないで。

その命に手を合わせて
感謝している笑顔に

いつか誰かの心は温められ
勇気をもらったりするのだから。

蒸し暑い日が続きますが、
どうぞご自愛下さいませ^^